私は世界の料理(といいますか、味)に興味がありまして、スパイスやハーブが好きです。
未知の食材は、とにかく手にして使ってみないとわからないものです。
輸入食材のお店に行くと好奇心がムクムク湧いてきてしまいますし、チャレンジャーの血が騒ぐのでちょこちょことスパイスを買ってしまいます。
私の性格では定番の決まった使い方ではなくて、どうせ好き勝手に最初からアレンジ使いをしてしまうのが常です。
使い方を調べることも無いまま、蓋を開け香りと形状を確認して、何と合わせたら美味しいかと想像して使ってしまいます。
1ミリ強ぐらいのつぶつぶの状態のフェネグリークはアラブ系(トルコかな?)のお店で手に入れたものです。
もう少し小さい粒か粉末が使いやすいなと思いますが、つぶつぶ状態のものしか見たことがないです。
そのままでは香りも控えめです。2回ぐらい料理に使いましたがヒットせず。
そのうちに焦がすと急に香りが強くなり、かなり香ばしいということに気づきました。
香りは強烈ですが、好みです。
例えば「骨付き鶏モモ肉のグリルフェネグリークの香り 」にするともういい香りが家の中に充満する感じです。
控えめに「鶏モモ肉のフェネグリーク風味ソテー 」のように使ってもまた美味です。
が、つぶつぶが硬めのナッツのようにポリポリ歯に当たりますから、好みが分かれるところかもしれません。
香りづけだけして、そのものは口にしないという選択肢もありだと思います。
カレーに入れいようなスパイスですが、つぶつぶが残って滑らかなルーには仕上がりません。
美味しいけれど、この形状が微妙に使いづらい気がしていました。
ダメ元という感じでミートローフに多めに入れてみました。
フェネグリーク入りミートローフ
添え野菜(キャベツと大葉の千切り、モヤシ、トマト)
金平牛蒡
切り干し大根の煮物
ニラのごまだれかけ
キュウリの酢の物
油揚げとエノキダケの味噌汁
白米ご飯2杯
写真でも確認できるほどのつぶつぶです。
でも、切り分けた時にやはり多少邪魔して切れなくて崩れてしまう部分もありますが、概ね包丁が勝ち、ある程度薄く切ることができました。
痛風ケアでは薄く切って広げて見た目のボリュームを出したいですからね。
ソテーするとボリボリだった食感はグニョンとした感じに変身。ひき肉より勝つけれども、邪魔になるほどではありませんでした。
これはいけます。といいいますか、また作ってもいいなという出来栄え。
使う量の割に香りは控えめ。焼かれているのが外側だけで、中が蒸し焼きになりますから、外が香り内が味という感じ。
香りだけでなくそのものも味わえる、別の顔が見えました。
ソースは敢えて作らずに、美味しいあら塩を振りかけていただくことにしました。
このところ、手抜き系が多くなっていますが、昨日のようにきちんと煮魚や、こういう冷凍保存しておいた料理を間に挟んでバランスを取っていきたいです。
とても忙しい日が続いていて、週末のお寺、それに来月の町内イベント出店が終わるまでは気持ちが落ち着かない感じです。
格安携帯電話では不便なので、さすがにそろそろ壊れたデジカメを買いに行きたいのですが……果てさて……。
それでも、やはり好奇心とチャレンジ精神は大切。
私という人間はたぶん、ちょっと忙しいぐらいがちょうどいい。
ただ、「ちょっと」にしておかないとすぐに詰め込んでやりすぎてのワーカホリックに傾きますから、暇を心がけています。
これは矛盾ととらえるのではなくて、バランスを取るということです。
自分の状態をよく見てメンタルケアをして生き生きと暮らすための工夫ですね。