一般的にヘルシーで安価で好まれる鶏むね肉ですが、実はプリン体が比較的多く、痛風ケアには不向きな食材です。
高タンパクで、あっさりしていて、皮も簡単に外せますからダイエット中の人や脂肪の苦手な人に向いています。
私は子どもの頃から鶏肉と言えばむね肉というぐらい頻繁に使っていました。
痛風ケアが必要な人を抱えるようになって、我が家はお値段が安価なためによく使います。
痛風ケアに不向きな鶏むね肉をどうやって痛風ケアに使っていくのかが重要。
ひと手間、一工夫。
まずは簡単なプリン体の減らし方。
チキンソテーにしたい時には皮の側を基準に1~1.5センチぐらいの厚さに痛風ケアにとって余分な赤身部分をカットし、皮のある側をケア料理に使います。
皮の無いプリン体の多い部位は茹でるか、ケア不要の家族の分としてソテーされます。
それだけのことで、こんなに見た目がケアっぽくないケア料理。
鶏むね肉の照り焼き風ソテー
添え野菜
がんもどきの煮物
蕪菜のおから和え
茹で人参のサラダ
米麹漬け
大根の味噌汁
白米ご飯2杯
痛風ケア料理をしていると、肉や魚の量を発症前より減らさざるを得なくなりますから、タンパク質が足らなくなるのでは?とよく心配されます。
献立内容を見ていただくと、他にプリン体の多い食材をなるべく控えつつ、大豆製品で少しタンパク質を補充しているのがわかると思います。
たんぱく質は何も肉と魚にしかないわけではありません。
ほかの料理を見てみましょう。
茹で鶏と小松菜のごまだれ和え 唐揚げ
左上は胸肉で牛蒡と人参を巻き込んで煮て、冷まして切り分けたもの。
切る時にとにかくペラペラ薄くなるように頑張って切って、広げて盛り付けるだけで見た目がアップします。
右上はホワイトシチューです。
煮汁のプリン体も一緒に摂ってしまいますが一人の肉の量はソテーなどに比べると少しで済みます。
プリン体の排出を促す牛乳で作ることでプリン体が体内に残り過ぎないようにお手伝いします。
次は、左下です。
胸肉と言えば、10年ぐらい前でしょうか、「鶏ハム」「サラダチキン」というのが流行って、今ではすっかり定着した様子です。
しかし……残念ながら、「鶏ハム」等は袋に調味料と共に入れて袋ごと加熱するもので、プリン体も丸ごと閉じ込められてしまいますので、私は絶対に作りません。
我が家は蒸し鶏ならぬ茹で鶏。
水の状態から肉を入れてプリン体をできるだけ茹で汁の中に出させます。
そしてたっぷりの野菜と合わせて野菜でボリュームを出せばメインにも使えます。
右下は定番のから揚げ。
皮の無い部分を作るように切って、皮たっぷりと皮無しの2種類できるようにします。
あとは簡単。
皮があるほうをケアの必要な人に盛り付け、皮の無いほうはプリン体がその分多いのでケア不要の家族が食べます。
少しの工夫で、プリン体の多い鶏むね肉も使うことができます。