プリン体を減らそうとして、痛風ケアの時にプリン体の多い食材を全部やめてしまう人もいらっしゃり、過度に食生活が偏ってしまい、タンパク質不足に陥ってしまう失敗をする場合があるそうです。
プリン体はタンパク質系の食材に多いので、そういう危険が伴います。
一番安心していいタンパク源は鶏卵で、プリン体ゼロという珍しい食材です。
その次に推奨されるのは大豆類ですね。
やはり動物性より植物性のほうがプリン体が少しだけ少なめですし、大豆は原則的に生でそのまま食べないというのがお勧めになっていく要因です。
一般的に料理に使う場合、
1.乾燥大豆を水で戻す
2.茹でる
3.煮る
という三段階が必要です。
1段階目の水戻しでプリン体が水にある程度溶け出し、2段階目の茹でる工程でまたプリン体が出て行きます。
3段階目で魚や肉由来の出汁を使いすぎず、昆布などを主にして煮れば、プリン体の抑えられた痛風ケアにとって良質のタンパク源となります。
大豆の加工品も、豆乳以外はお勧めですね。
豆腐、油揚げ、厚揚げ、がんもどき、おから。
さてここで高野豆腐。干物はプリン体が凝縮します。そして、高野豆腐の出汁をケチケチすると美味しくなくなりますので、私個人としては高野豆腐はNG系の食材と思っています。
が、それもこれも、食べる量と出汁を含めた調味料の使い方の問題もあります。
普通に煮た時は小皿程度で少量に。
薄めのお出汁にして、別料理に加工した時にはメインを張ってもらいます。
高野豆腐のソテー大葉風味
ひよこ豆のサラダ
コロッケ(総菜)
エノキダケと細葱の煮物
キナウリの塩麹漬け
切り干し大根と油揚げの味噌汁
白米ご飯2杯
お湯戻しして、煮て、その水分をほどほどに整えて粉を振り、フライパンでソテー。
煮汁を使って少し(痛風ケア不要の人はたくさん使って)片栗粉でとじたたれをかけたらできあがりです。
今回の薬味は冷蔵庫に残っていた大葉。葱や冥加、生姜も良いし、辛党なら七味や胡椒、豆板醤などでも良いですね。
少々手間ではありますが、これは娘の好物です。
他のものが食べられなくても、これならお腹に負担もなくタンパク質をとることができます。
痛風ケアにもOKで、お腹の弱い人にもOK、健康な人にも、おもてなしにもOKの、私が考案した中ではかなりポイントの高い料理だと思っています。
ポークソテーで娘のお腹に負担をかける失敗をしてしまった後は、雑炊やうどんの日が続き、徐々にまた普通に戻していく中でこういう料理をしながら、今に至ります。
暑さがなければたぶんそんなに悪い状態ではなくなりましたので、今は夏バテ中でも喉を通るようにと娘の好きなもので、肉より魚をチョイスして作っています。
お隣さんのケア料理とは別料理というのがまだ多いですが、こうやって同じ物が食べられるものを間に入れながら、作る自分にも負荷がかかりすぎないようにしつつ、過ごしています。