ジャガイモの冷製スープ。本当はリーキが必要ですから、日本ではなかなか本物はいただけません。
一般的には玉葱で作られる日本のビシソワーズ。
私はほとんどのスープをノンオイルで作ることが多いです。
リーキも使わず、バターも使わないこれを、厳密にはビシソワーズと呼んではいけない。
でも、日本人っていい加減なので、本物じゃなくても平気で名前だけ使います。
最近ではマリトッツィもそうでしたし、その後ボンボローネという名前の大量にクリームが入った揚げパンを見かけて、衝撃を受けました。トロペジェンヌも見かけました。
本物をよく知らないで違う素材で作って名前だけ拝借。日本人の得意技のようです。
私も日本人なので、平気でビシソワーズ(偽)。
今年の夏向けの新作料理の中で、一番のヒットです。ホームランかもしれません。
なんとなく苺ミルクのデザートに見えてしまいますので、トマトを上にトッピング。
フレッシュトマトの爽やかな風味で、ゴクゴク飲みたいぐらいになります。
スパイスもハーブも、当然ニンニクなんていう余計なものを一切入れないで、素材の香りと味の力だけで勝負したことが一番の勝因。
食欲がなくても確実に飲めます。
冷製スープの中でもトップクラスの飲みやすさという気がしています。
夜中も蒸し暑くて寝不足で、朝からげんなりしてしまって食欲がますます無い娘。
バイトに行く時間は迫り、とてもじゃないけど食べていたら間に合わない。
そんな朝にこれを出してやれば、嫌な顔は全く無しで飲んで、用意したおにぎりとお茶を持って出て行きます。
朝から煮込んで冷やして……?
なんてことはしません。私、家事嫌いですし朝も苦手。
夕食を作る時か片付ける時にジャガイモと玉葱を煮て、冷蔵庫に入れておくのです。朝は加熱不要の冷えたトマトと牛乳を入れてガガーッと粉砕すればできあがりです。