モヤシ一袋と250gぐらいの薄切り豚肉。これだけをメインにして三人前に。
コツはとにかく、たくさんモヤシを巻くことだけ。
肉はギリギリ一周ちょっとすれば大丈夫。肉巻きの良いところは加熱すると肉が
縮んでくれ、自然に中の野菜をぎゅっと抑えてくれることですね。
最低限巻かないと崩れるけれど、しっかりぐるぐる巻かなくても自然にまとまる。
そのあたりの巻きの加減は、慣れてくれば簡単です。
巻いた肉をフライパンに置く向きは定石通りでやるなどの、当然の常識的な作り方を
することで、料理はほぼ誰でもきちんと作ることができますね。
モヤシの豚肉巻きクミン風味
黒豆のサラダ
南瓜の煮物
おからのサラダ
白菜漬け(市販品)
ワカメと麩の味噌汁
白米ご飯2杯
クミンというと日本人はカレーのイメージかもしれませんが、中東からヨーロッパで
よく使われるスパイスです。アラブ料理にもアフリカ料理にも使われるもので、
特別珍しくて使いづらいものと言うわけではないですね。
いつもとは違う感じの、少し東欧な感じでいい味わいです。
料理は誰でもできること。でも、得手不得手は必ずあります。
私は子どもの頃に強要されて料理を始め、貧しい家で、祖父母もあり、昔風の味覚の
家族で、グルメな家ではありませんでした。
ですが、飽き性だったので、同じものを作るのに小学生の間に飽きてしまい、
創作料理に走りました。あまり奇抜なことは家族、特に母が嫌がって食べないので
控えていましたが、父だけは喜んだものでした。
新しいものを考案して作って、それを喜ぶ人がいる。
そのおかげで大嫌いな家事を普通の人以上の年数こなしてこられたのだと思います。
ケア料理を囲まねばならないご家庭は特に、普通の食事よりも多くの労力が必要です。
作ってもらう家族の側の方には、普通力より調理のハードルの高い工夫を凝らして
手間のかかったケア料理を、感謝と共に喜んで食べていただきたいと願っています。