このブログを読んでくださっている皆様には大変ご心配をおかけしてしまい、申し訳ございませんでした。
また、ご心配いただきまして、ありがとうございます。
昨夜、退院となりました。
予定より復帰が遅くなってしまいました。
体験したこと、気がついたことがいろいろありましたので、時系列に順を追って書くほうがよさそうです。
料理ブログですから、当然病院食には興味津々の私です。それに、一応、嬉しい外食ですね。
手術はそれなりに怖いものの、三食昼寝付き、読書三昧、心身の休養のつもりで元気に入院しました。
手術前日の午後入院でしたから、食事は夕食から。
その後は術前の絶食。夜中からは水分もストップ。手術は夕方でした。
普通の検査のように歩いてヒンヤリする地下の手術室に行き、扉前で「あ、大丈夫だ」と思いました。
ヤバい時は意外に敏感に感じる自分の冴えた勘を信じました。
執刀医はそこで初対面でしたが、第一印象が外れの無い自分(今まで一回だけ外したのがお隣さんただ一人です)ので、見た瞬間「あ、この人大丈夫だ」と思いました。
お顔は可愛い系のイケメンでした。
!注意! こういう話が苦手な方は次の料理写真近くまで飛ばしてくださいね。
手術台に横になってブスブスと針。
「はーい、いきますよ~」
「は~い、お願いしま~す」で局部麻酔。
あ……やっぱりね。しまった、実況中継頼みたかったっ!
とにかく、動かないこと、体に力を入れずリラックスすることに集中。
もうちょっとモニターが見える角度だったらよかったけれど、自分の体内の感覚に集中すれば、あ、いまこの辺りかな?とわかる感じでした。
折角なので体験をしっかり自分のものにしようと前向きに取り組みました。
術後、止血を頑張る医師や看護師さんとお喋り。
「最後は力仕事なんですね~、大変そうですね」
「あ、そうですよ。どうしてもここはかなりの力仕事になっちゃいます」
「大変なんですね~。でも、いろいろと面白かったです」
「えっ? そんなことは初めて言われましたよ。ちょっと〇〇さ~ん、聞いた?!面白かったって~~っ!」
急にスタッフのみなさんの緊張が解けて和やかに(先生の手だけ必死)。
「かなり感覚があるし、痛みも感じるし、脳内の音も聴こえるし、電波が走る映像も見えるし……」
「いやぁ、肝の座った人ですね~」
看護師さんも「今日4人目ですが優秀でした。皆さん鎮静剤必要だったんですよ……」
「えーっ、そうなのですか?」
怖くなってしまって、心拍数が上がって、中にはパニックで暴れる人もあるそうです。
ああ、そうかと思いました。
私としては、皆さんすご技で一生懸命やっていただいているのだから、される側もその間全力で協力するのは当然という気持ちでした。
そう思えばやることはたくさんあって、動かない、力入れないだけでなく、心拍数も自分で聴きながら極力コントロールして、前向きだったので「やり易かった、予定よりすごく早く済んだ」と言ってもらえました。
私は一度死んで(人として心が)地獄を見たようなもので、あれ以上の恐怖は無いかもと思っていますから。
体がボロボロでも脳(心)がある人間ならばいいです。
!注意解除! この辺りからご飯の話です。
術後も絶食です。
翌朝の朝食は少し遅めの時間でした。
写真が撮れませんでした。体を動かせず。
なんとか器に手を伸ばしてほぼ寝た状態で口に入れるだけ。
メニューは「さつまいもと油揚げの煮物 味噌汁 茹でキャベツ 焼きのり 牛乳 白米ご飯」でしたが、味噌汁がヤバかったです。
こぼしそうで……物理的によく考えて工夫が必要。
トイレに行けないので(当然)牛乳には手を付けませんでした。
その後、お願いして携帯電話を枕元に出していただいて、昼食からは撮影開始。
うっかりラップを取る前でしたね……。
意外に味付けもしっかりしていて、我が家ぐらい。
塩分ばかりチェックしてあるようなものでは無くて、栄養をしっかり摂ってもらいたいという気持ちがうかがえるものばかりでした。
美味しくいただきました。
三日目は術後で消耗していたので、しっかりご飯が有難かったです。
ベッドで動けない体も起こせない生活が三日間ぐらい続きましたが、ご飯が美味しいので食べる意欲も出ますし早く治そうという気持ちも出てきます。
食事って大切だなと思いました。