私が年中行事をきちんとしていたのは、子育て期間です。
そんな頃はフルタイムで仕事をしていて、正規雇用でもないのに事務職の名のもとに専門職の仕事をしていました。職場環境も悪く、ブラックでした。
ワーカホリック系の性格なので、家事も子育ても手抜き無しにやりながら、子どもの教育上必須だと思う文化土壌の「心」を体感して取り入れてもらえたらと思って、年中行事は極力頑張りました。
大人になれば、それぞれが別行動も増え、ちゃんとやる年もやらない年も出てきますし、既にその気持ちが心の中にあれば、ああ、今日はお月見だな~と、心が自然に動くようになります。行事という「型」が無くても、「実」があれば良しです。
昨日は夕方から雨。夕食の支度ギリギリまで所用で外に出ていましたので、余計に気分が乗りません。
でも、里芋だけ煮ようかな……。
お月見となると積み上げたくなります。
成長するにつれ、「芋類は甘くて嫌」とあまり食べなくなった下の娘も、昨夜はパクパク箸が止まらない様子でした。
ただ、月見団子が無いのがちょっと不満そうではありましたが……。
出先で買おうと思ったのに、和菓子屋の前を通っても全くそんな雰囲気もありませんでしたし、商品も並んでいませんでした。コロナのせいでしょうか……私も少し寂しい気持ちになりました。
さて、月も無いお月見でしたが、これは2007年のお月見写真。
この年は衣被にしたようですね。上の娘が好物でしたし、当時は競争のように下の娘も食べていましたので、山盛りです。
お団子とお饅頭、申し訳程度ですがちゃんと薄。
きちんとお供えしてから食べていましたね。
自分に気持ちのゆとりが無くても、さすが年中行事。「型どおり」にやることで、その中に秘められた想いはちゃんと子どもたちに伝わるようです。
特に、中秋の名月を眺めることは、心が洗われて、人そのものにとって大切なものは何かを思い出させてくれますし、自分を振り返ることができますね。
私は一年の中で一番好きで、良い行事だと思っています。