イタリアのトスカーナあたりではクリスマスの定番のお菓子panettone。
日本に最初に入ってきて流行った30数年前は「パネトーネ」という名前で売り出していました。
綴り上、小さい「ツ」が一応入るのですが、私の音の印象では「ツ」をそれほど強調しなくてもいいイメージですね。
日持ちするドライフルーツがたくさん入った甘いパン。
クリスマスから新年にかけてのシーズンに(ドイツのシュトーレンのように)少しずつ食べて行く感じで、大きなサイズから小さなサイズまであります。
小さいものはパッケージごとオーナメントとしてツリーに吊るしておいて(ジンジャーブレッドマンみたいなイメージでしょうか)徐々に外して食べる楽しみにも使えます。
ほんのり甘く、素朴ですが柑橘系のドライフルーツが利いていて、独特の酵母の香りと食感です。
ここ10年ぐらい、別の国で作られたものが少し安く出回っていますが、正直美味しくないです。名前は同じでも味が全く違って、別の食べ物のようです。
それで、もうどうしても食べたくなって我慢できず、日本のパン屋さんで買ったこともります。記事はこれ「パネトーネ」です。
それは凄まじく上品な香りで甘くて美味しいもので、嬉しかったです。
近年輸入品で見かけるタイプが今回のこちら。
正月明けという完全なるシーズンオフでしたから、写真パッケージ上部にチラリと写っていますが値引きシール付き。
以前購入したパン屋さんのお値段の半額以下でサイズは倍。
そして近くのスーパーで発見しましたからコロナの最中でも手に入りました。
独特の酵母の癖が強くてパサパサの食感ですが、甘さはドライフルーツの甘みという印象でとても控えめです。これはこれで懐かしい味。
年明けて15日も過ぎてしまったけれど、やっとクリスマスとお正月が来た感じがして、少しほっとました。
朝食に少しずつ切って食べていますが、口に入れるとなぜか、今年はどんな年になるだろうなということに考えが行きます。
遅ればせながら、密やかに、一人だけ年末年始気分です。