その名は黄金のパン。
イタリアベネト地方のパンで、ヴェローナ伝統の甘いパン。
切れば卵たっぷり卵黄がおまけされた黄金色。昔々に交易で儲けている裕福な
ベネツィア人たちが金箔などで飾ったとか……。
いずれにしても金色を連想する見た目のパン。
私にとっては黄金のようなイタリアの夢のような甘さを連想させる味。
先日紹介したもの、トスカーナはフィレンツェの角の無いドーム型で、オレンジ
やシトロンのピールが入ったパネトーネ とよく似ています。あれは私の中の
現実のイタリアを思い出させる味ですね。微妙に違う……。
ということで、一緒に売っていたのでつい買ってしまって先日は散財でした。
厳密にいうとこの二つは酵母菌自体が違うようです。こちらのほうが柔らかで
ふんわりしています。そして、八角形の星型のドーム型で焼かれるのが伝統。
粉糖をまぶしてさらに甘くしていただくことも多いです。
家に居るサワドー菌で温度管理をしっかりしたら、もしかしたらこの2種類に
近い食感のものができるのかしら?なんてちょっと思ったりしますけど……。
チャレンジするならこの冬の間ですよね。低温で長時間の発酵は、暖かい時期
には困難です。……万一、食材を無駄にする覚悟ができて気がむいたら、やって
みますか……でもね、あのサワドーの手強さは半端ないです。