これは少々手が込んだように見えて、来客時にも行けそうな感じがします。
鶏むね肉は鶏肉の部位ではプリン体が多いほうに分類されますから、そのまま焼いたり煮たり揚げたりしてしまうとプリン体はそのままの量です。
皮を取ってしまうとさっぱりして、例えば鶏ハム、サラダチキンのように肉も加熱で小さくなり、旨味と共にプリン体が凝縮されて、少量に見えるのに実際はたくさんのプリン体を摂ってしまうことになります。
さっぱりした部位でもありますから、ついつい食べ過ぎてしまいます。
それを避けるために、赤身部分を減らすこと、皮を使うこと、他の素材を一緒に使うことがお勧めとなります。
減らした少なめの赤身に、加熱しても嵩の減らない人参とブロッコリーの芯を組みあわせて、皮で包んで成形しなおして、じっくり蒸し焼きにしました。
鶏肉と人参とブロッコリーの茎の鶏皮包み焼き
添え野菜
白菜のお浸し
蒟蒻の煮物
セロリのサラダ
赤蕪の甘酢漬け
めかぶと油揚げと葱の味噌汁
白米ご飯2杯
皮がキュッと締めてくれてバラバラにならずに行けますが、皮をケチりすぎると全体を覆えなくなってパンクすると思われますから、大きさにもよりますが皮が数枚分必要になります。
じっくり焼いて、皮がパリッとするように焼ければ、皮が苦手な人(私)でも大丈夫でした。どうしても皮を外したいなら加熱後、温度が下がって肉が落ち着いたらに外しても大丈夫だと思います。
その皮はもったいないので、とっておいて細く切って茹で野菜と合わせて和え物などにして、翌日にでもお出しすれば、皮が好きな人が食べてくれますね。
この料理を作るために減らした赤身の部分は、女子ご飯のうどんの中や親子丼、フリッターなど、タンパク質の必要な人が食べれば無駄が出ませんし、ケアの人も少しずつなら大丈夫なので根菜などの煮物に少し加えて旨味をプラスするなどしてOKです。
ケア料理、制限料理の場合は特に、ダメな部分は使わないという考え方になりがちですが、買ったパックの中の肉も、部分に分けて使い道や使う量を加減することで、無駄なくエコに食生活を送ることができます。
ダメダメと排除や引き算ばかりしないで、受け入れることや足し算も必要です。
反対に、欲張って足し続けると過剰になってごちゃごちゃになってわけがわからなくなることもありますから、そういう時は断捨離や引き算が必要です。
これはケア料理に限らず、どんな料理にも言えますし、日常の健康のためにも必要ですし、普段の生活や生き方、考え方などメンタルケアについても言えることだろうなと思います。