私の今回の恐怖体験は病院にウイルス検査に行った日の夜から始まりました。
周囲の人たちのソーシャルディスタンスの無さに胃痛を起こして病院まで歩いて、病院の外でフェイスガードと手袋の看護師に言われるままに黙って検査と会計。娘の薬と自分に処方された薬を薬局前の路上で受取会計。
後は翌早朝から検査結果待ちの電話の前でスタンバイすることと、保健所の電話待ちで娘も山を越えたようだし、私の無茶な頑張り看病もほぼ終了だろうとホッと一息。
自分のコロナなんて検査前に自力でやっつけて、後は残ったウイルスを出来立てほやほやの抗体でやっつけるだけ。
肺炎が怖いので一応、処方された薬を飲んだのが一週間前の火曜日の夜。
それが運の尽き……いや、それまでの私の頑張りを180度ひっくり返す大変な事態に……。
薬を飲みこんで、ものの10分ほどで体に異変。
副作用です。
みるみる顔周辺は熱を帯び、唇は腫れあがり、ただれて口の中が血の味に。ヒリヒリ系の激痛です。
だから人工物は危険、だから病院嫌いなのよ、って思いながら薬を飲んだ自分を恨めしく思い、後悔しても時すでに遅し。
コロナゆえに病院にも行けない。所詮電話診療。
それでも翌朝の検査結果陽性電話で医師には伝えましたが、症状は電話では全く見えないので「それ飲むのやめて置いて」だけでおしまいです。
何も飲めない、何も食べられない。それでもなんとか喉に直接突っ込もう。いや、この際プチ断食ダイエット?
そんな中でも母親なので、娘のためだけにリクエストに答えます。
なんちゃってハヤシライスソースの残りを再加工したケチャップライス。上にコロナウイルスを描いてウケを狙ったけれど、まだ娘の顔はしょぼくれたままでした。
「生きるのに疲れた」と私と真逆のやたらマイナス思考な彼女は、母親のメンタルを削って来ます。
ツナクリームスパゲッティのツナを片付けなくちゃと、野菜室の中で小さくなっていたキャベツの芯の方でギリギリ作ったロールキャベツ。人参がヤバいことになりかかっていたので人参を入れ、非常食用のコーンを開けて巻きました。
そして唇が腫れあがって三日目。ほぼ絶食三日でした。
とうとうお腹が空いて体力が落ち、かなりマズイことになったと私の体が言うので、水分が口の粘膜に触らず、口の奥にいきなり突っ込んで噛まずに飲めるものを。
これは娘用。私のはもう一段ブヨブヨになるのを待ち、超不味いものを飲み込みました。飲めたので、ブヨブヨのフジッリ一食だけ生活がその後三日間続くことに……。
コロナどころの騒ぎじゃありませんでした。
余計な人口の薬剤が体の中に入ったことで、私の体の中は一気に荒廃し、未知の遺物に体は総崩れになりました。
眼、耳、鼻、喉、食道、胃、そして薬で誘発された咳が出始めたことで肺まで、荒れ果てました。
一週間経過した今も、たった一粒の薬の副作用は収まりません。やたら出る鼻水に血、痰に血が僅かずつ混じるのが、やっと今朝収まったところです。
自宅療養期間はとうに開けていますが、怖いので病院は行きません。やはり、もう薬は懲り懲り。人工物は懲り懲りです。
薬もワクチンも何にも、人工物は極力入れたくないと改めて思いました。
自分の体が把握して自分の体が自分らしく病気と闘ってくれることのありがたさを思い知りました。
自分の中のコロナ撲滅までは予定通り、把握もでき、体も素晴らしく機能していたのに、たった一粒の薬ですべてが崩れ落ちたのです。
この一週間は自ら薬を飲んだその愚かな行動に対して、絶望感がチラチラ……。
根っからの楽観主義でなければ、力尽きていたと思います。
メンタルお化け、鋼鉄のハート、無感情、肝が据わりすぎ……他者になんと言われようと、メンタルの強さだけで今まで生き抜いてきましたし、今、もう何度目かなんて記憶もないけれど、復活しようとしている私です。
そして、たとえ心が折れても、時期が来れば持ち直せるのが人間。
体も心も、諦めないこと。自分で自分を邪魔しないで見守り、応援していくことで体や心の不具合ともちゃんと付き合っていけるものです。
人は自然に治るように、より良くなるように変化する生きものなのです。