全く遊びに行かなくても、外食ゼロでも、買い物に出ないほどの引きこもり生活でも、感染する時はするのですね。
娘の不注意とは言えません。防ぎようがないです。
さて、何年も食欲不振で通院中の娘ですが、どんなに弱っていても、20代。何のケアも治療薬も特別にはありません。「若い」だけで区切られての自宅療養。
「栄養を取らせて自己治癒力を高める」
これはが、介護者である母親に課せられた仕事になります。
いや、コロナ前でもそこが凄く大変だったのに……。
いつもなら意地でもつまむ卵巻き寿司にも、手が伸びませんでした。
水分を入れるのがやっと。
卵巻き寿司は、私が数日かけて食べました。
おにぎりのほうもそのままではやはり無理なので、こんなふうに。
これはお気に召した様子で、チビチビと最後まで食べきりました。
美味しいと感じたらしく、2回登場となりました。
量が少ないですから、合い間に何か食べさせたいので、非常時保存食をゴソゴソ。
そうこうしているうちに、肺の弱い私はじわじわと肺に違和感を覚え始めていました。
自分の弱いところから「変だぞ」信号が出てきました。耳鳴り、それと一緒になる差すような痛みが頭に……。
「まだまだ!」と抑え込みに入ります。とにかく、娘の熱が下がるまで。少し回復が見えるまで。
親ですから当然の反応。
自分は何がどうなっていても戦える。
子どもが危険な時に親が倒れることはあり得ません。それは普通だれにでも備わっている母親の不思議な力。愛情と言えば聞こえがいいかもしれません。
娘のために体は休んでいられない。食べるものも娘優先で自分が食べる気になるものかどうかは全く別です。
でも自分に何かする余力が無くなって来るのも感じます。
そこで、自分に対してガンガンにメンタルケアを施します。
いつものインフルエンザと同じ。自分はいつも薬無しで三人の世話ができた。
そういう経験もプラスに、ご飯をちゃんと作っているのを写真に収めることでできている事実を脳に突きつける。
あれやこれや、メンタルだけ手を尽くしてウイルスを短期決戦で抑え込むことにしました。