「これが無いと夏が越せない」
先日、上の娘が次々につまんでいました。
新生姜がお店にたくさん並ぶ夏の初め。
値段をしばらく観察して、ここが今年の底値かな?と思った時に買います。
税抜きグラム100円以上の年は、悲しい気持ちで量を控えますが、安い時は大量買い。
洗って、ひたすら薄く切って……漬けて行きます。
鮮度の良い新生姜だから酢と反応して出るこの美しい色。
甘酸っぱい中の爽やかな香りとほんのりした辛味。
結婚しても作ったけれど、お隣さんは例の曖昧な言葉で「これはこれで悪くない」と言ったけれど、実際は箸がすすまないのでしばらく封印されました。
それでも私の好物なので、娘たちが小学生になった頃に作ってみました。
「辛いから気をつけて」と言っても、どう見ても美しい桃色で美味しそうな見た目なので、食べてみないという選択肢はありません。
「辛~~い。でも、おいし~~~い」と次々。
良い生姜で上手く漬ければ辛味は少なくなり、旨味が負けることはありません。
なぜか娘たちがやたらと喜んだので、めでたく復活させることができた料理。
娘の言う通り、これで夏バテを幾度防いだかわかりません。
食欲が無くてもこれなら食べられます。
ご飯にのせて一緒に口に入れるだけで爽やか酢飯に早変わり。
焼き海苔、ご飯、生姜なら巻き寿司気分。
お寿司を作ればどこのお店のより美味しい「ガリ」が添えられます。
そういう使い方ならお隣さんも納得がいくようです、喜んで食べます。味より形式。
先日もこんな痛風ケア料理でしたので、生姜を添えました。
鮪とシシャモ味醂の丼寿司
胡麻豆腐(市販品)
サラダ盛り合わせ
パプリカとピーマンの和え物
新生姜漬け
豆腐と水菜の味噌汁
気候変化が激しくて、辛いここ数年はこれが無いとバテてしまいそうです。
夏バテすると本人も辛いし、周囲にも迷惑がかかります。
いつも父が夏になると時々ダウンして、仕事を抜けてきて板の間に寝転がっていました。自営だからできたことでしょうけれど。
暑い中でも食べやすいように、少しでも栄養バランスよくしようと工夫して食事を作っても食べてくれず、とても苦労しました。
子どもの頃からずーっと、そういう家族の健康や好みが中心の食事を作り続けているようです。
やはり、自分の事を書いていると自分自身の発見がありますね。
「よもやま話」は自分のためでもあるカテゴリーかもしれません。