茶碗蒸しではありません。おかずとして成り立つようにした卵の蒸し物です。
子どもの頃の実家の位置づけでは、茶碗蒸しは手間をかけて作る立派なおかずで、おかず兼汁物という特別な扱いでした。
その特別なものが和食屋さんや旅館などの食事に余分について来るというのをすごいなと思っていたものです。
ところが、結婚すると茶碗蒸しは「おまけ」扱いになりました。おかずでもなく、汁物でもない。そこでは和食の「おまけ」についてくるものでしかなかったのです。
私にとって特別に具材を準備することも、丁寧に作る手間も何も関係無し。
それで、茶碗蒸しは子どもたちも大好きなのに、ほとんど作らなく(作っていられなく)なりました。
そんなわけで、茶碗蒸しではおかずにも汁物にもならないお隣さんに、こんなおかずを考えました。
豆腐と麩とほうれん草の卵蒸しピリ辛だれ
鰯のオイル煮(缶詰)
カニ蒲鉾
茄子の煮物
焼き油揚げ
エノキダケの味噌汁
白米ご飯2杯
材料の配合を変えて、硬めに仕上げた茶碗蒸しです。
出汁(プリン体)が少なめになって、卵(タンパク質)が多めになって、一石二鳥。
そして、肉、魚よりプリン体が少なめのタンパク質で嵩のある豆腐と麩を具に。
ピリ辛のたれを上からかけることで、ご飯の進むおかずという感じになります。
あり合わせ材料のみで作られた簡単で、タンパク質が摂れてプリン体が減らせるおかずです。
女子は小さい器に入れて出汁と味を追加してタレ無し。
けれど、器が小さすぎて出汁を思うように加えられず、茶碗蒸しよりやはり硬めになってしまって残念なことに……。
「茶碗蒸しは女子ごはんメニュー」そういうふうに頭を切り替えようと思いました。