我が家には、筍にまつわる謎があります。
この春、筍が手に入りませんでした。
生はほとんど見かけませんでしたし、ここ数年お隣さんのご実家からやって来る時がありますが、今年はありませんでした。万一送られて来た時を考えて買わずにいましたら、筍ご飯を食べそびれてしまいました。
とうとう中国産の水煮を買って筍ご飯。
毎年同じ筍ご飯もいいけれど、冷蔵庫に鶏ミンチが入っていたのでそれを使って、いつもと違う筍ご飯にしました。
味はそんなに変わりませんけれどね。
プリン体を減らすために、鶏団子は別に下茹でして、プリン体が出た茹で汁は捨ててから、新たに味付け。味付けで煮なおした鶏の出汁はご飯を炊く時にプラス。炊きあがってから鶏団子を混ぜました。
器が器だけに……見栄えは悪いですね。これで、ご飯山盛り二杯分。
葱入り鶏団子の筍ご飯2杯
モヤシの梅紫蘇和え
小松菜と卵の和え物
蒲鉾(市販品)
蓮根の煮物
春キャベツの外葉と油揚げの味噌汁
エグミに敏感で舌がビリビリする下の娘がまず匂いを嗅いで(送られてくる筍を食べて以来、ほぼ必ず匂いを確認)恐る恐る食べはじめましたが、「あれ?これは美味しい筍だ」と言ってパクパク。
「今年は水煮を買ったからねぇ、中国産ですけど」
「あ、買った筍なんだ~」とホッとした様子。確かに、例年送られてくる筍はエグミだけでなく、ほかでは一度も嗅いだことのない謎の異臭が……。
地域が違う、土壌が違うから筍の風味も違うのでしょうか。謎です。どう見てもこの地域で食べるのと同じ孟宗竹に見えるのですけれど…。
「あれ?ヤバイかも…」娘が言い始めたのは最後の一口をほおばった直後でした。「食べ終わったらビリビリして来た」と。
筍を煮てもお正月の筍(中国産水煮利用)も食べないので、嫌いなのかと思っていたら、好きなのだそうです。好きなのに、ビリビリするから辛いのだと、はじめて教えてくれました。でも、小学生ぐらいまでは普通に食べていたのに……。これも、謎。