くっきりはっきり、何も加えない南瓜の色、器もオレンジに揃えた、南瓜色のパワー全開です。
年に一度、秋には作る南瓜プリン。それが、昨年は作れませんでした。
近年、秋のハロウィンの頃には南瓜が値上がりするようになりました。昨年はその後ずっと値段が下がらず、年明けてやっと通常値段になる日が出てきました。
ようやく南瓜プリンの登場。今回はどうしようかなと考えた結果、超シンプル、超プレーンで行くことに。
甘さも最低限。白砂糖ではなく薄茶色の甜菜糖。卵と牛乳、バニラ。
それ以外は一切加えていない、自然のままの味で勝負。
南瓜の甘さがじかに伝わってきて、気持ちが休まります。体にいいものを食べている気がして、体も心も喜んでくれるようです。
ストレスかかっているからこその敢えてのオレンジ。
元気がないからオレンジ。楽しくないことが多いからオレンジ。
色だけでは少し優しさが不足しているけれど、材料の南瓜の優しさでカッカとしないオレンジ。
寒い日のひんやりプリンなのに、オレンジ色の南瓜は食べても寒くなりません。むしろ寒さを忘れて、ホッとします。暖色の中でも一番ぬくもりを感じるイメージのオレンジ色はその点に強いですね。
一人で食べてもいいけれど、誰かと一緒に、できればおすそ分けしてみんなでおしゃべりしながら食べたい気分になる、オレンジパワーの南瓜プリンです。
「南瓜プリン食べていく?」上の娘が顔を出したので、早速誘いました。時間が無いと言いつつも「一口だけでも食べたい!」と食べ始めました。一口が二口になり、二口が……あっという間ですね。
甘いのが苦手な下の娘はそのままで、甘党の私と上の娘は粉糖をかけて見た目を飾りつつ甘さを好みに調節。これなら、甘党もそうでない人も、みんなで同じプリンがいただけるというものです。