我が家におからの季節が巡って来ました。
でもこの冬は、おからケーキを毎週のようには焼かないと思っております。
生おからを売っているスーパーはコロナ以来、以前にもましてすごい勢いで商品の
質が悪化し、値段は跳ね上がり、月に1度ぐらいしか行かないことになりました。
単におからと10円モヤシが恋しい程度では、足が向かず……。
農業も流通業も販売業も本当に大変なのだと思います。
が、非正規雇用で保障の無い多くの人たち、職を失った人たち、就職先の無い人
たちは、収入そのものが途絶え、日々の生活が本当に大変です。
苦しくともお商売を続けていられる、お勤めを続けていられる人たちには、
そうでない人がいるという意識を持って、ほんの少しの気遣いや優しさを
維持できる程度の気持ちのゆとりを持って過ごしていただけたら嬉しいですね。
人との接触が減ると視野も狭くなりがちになるので気をつけたいなと思います。
何がどうカントリー風かというと、形が悪いところ……だけではなくて、
中がしっとりしていることです。
冷めて時間が経つと外までしっとり食感になるおからですから、食べる直前に
トースターなどで温めなおすと、美味。
これは、そうやって焼き立て熱々を食べたいです。
ケーキのようなクッキーのような、手作りでお家でしか食べられない味。
砂糖の代わりにアプリコットジャムを練り込んだ生地にしました。
生おから、小麦粉、卵、ジャム、風味付けにバニラとコアントローを入れました。
感染が拡大しているこんな時は、美味しいお茶と優しい味の手作りのお菓子。
肩の力を抜いて、自分の不幸な気持ちから少し距離をとって、視野を広げ、
曇りない目で周囲のことも自分のことも見つめたいですね。