エコ料理です。
上の娘がキッチンにやってきて、手伝いたいと言いました。
珍しいです。無理強いや策を弄してそう仕向けるのは嫌ですが、
本人がやりたいのならやってもらいます。
揚げ物に衣をつけてもらいました。
最初から手取り足取りは教えません。娘とは言え、別の一人の人間。
聞かれたことにだけ答えます。…結果は予想通り。
衣の材料が半端に残りました。初心者あるあるです。
「どうしよう?残っちゃった…ちょっと勿体ないなぁ」
そうそう、その気持ちが次の工夫を生むのです。
「じゃ、何かに加工すれば?」
揚げ物が全部揚がるまで考えていた娘。どうにも思いつかないと
降参してきました。う~ん、残念。
少しだけど私も捨てられないし、娘が頑張って考えていたことに免じて。
甘夏ジャムの残りとレモンジャムと少し砂糖、ベーキングパウダー、
小麦粉を入れて濃度を整え、残り油にスプーンで落として揚げる。
あっという間にぷっくり膨れた小さなドーナツに。
甘夏の皮の香りとレモンの酸味。爽やかな味わいで手が止まりません。
「うまっ!太るなぁ…ヤバいなぁ」
「美味しいよね~(次は残さないように調節して衣をつけましょう)」
すべてのことについて、自分で考えること。
人に教わる時も誰に何をどう教わり、何をどう吸収するのかは自己判断。
時間はかかるし、何度も失敗します。痛い目を見ることもよくあります。
親はそれを見ていると心配だし、イライラするし…でも、そこをぐっと
堪えてその子の人間力を信じて見守ることだけが役目。
答えを教えること、指示、指導、命令、管理、監督は人をダメにします。
子どもも親も、男も女も、上司も部下も、教師も生徒も関係無し。
年齢、性別、立場に関わらず人は人。一個の人格。
自分で考え、自分で決めて、自分らしく生きるべき。
人はそうやって死ぬ瞬間まで活き活きと成長し続ける。
それが人の本来の姿なのだと私は(自己反省とともに)思っています。