めのキッチンの美味しい生活

めのキッチンで実践して効果が出た「家庭でできる通風ケア料理」と「プリン体の減らし方解説」。また、普通食の創作料理を紹介しています。

通風ケアのプリン体対策料理について 2

引き続きですが、尿酸値を気にしている方には是非ご一読をと思います。

痛風と診断された人に病院が渡すパンフレットの食事の注意の内容は、

概ねこんなところです。

プリン体の摂取量を控えるために、アルコールをやめ、
肉、魚を減らし外食に特に注意を払い、カロリーを減らす」

そこで推奨されるメニューはまさにこんな感じでしょうか?

玉葱と水菜とひき肉のキムチ炒め

玉葱と水菜とひき肉のキムチ炒め

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玉葱と水菜とひき肉のキムチ炒め
ひよこ豆のサラダ
魚肉ソーセージのレモン風味
エノキダケの煮物
白菜漬け(市販品)
麩とわかめの味噌汁
白米ご飯2杯

これを毎食?それに、これで本当にプリン体は減っているの?と

不安がよぎったままで、実際、家での毎日の食事をどうするのか…。

そこでプリン体含有量を調べることにしました。

すると、ほとんどの食品について未調査なのか未発表の状態。

食品のプリン体含有量のわかるデータがとても少ないのです。

公的機関で公表されたリストがありますが、品目が少なすぎて

正直参考程度にもなりません。

判明したのはプリン体は野菜にもキノコにも何にでも含まれる

という恐ろしい事実。


少ないリストの中で手掛かりを求めて勝手に分類した結果

特に気をつけたいものをあげてみます。

魚介類 貝、魚卵、青魚、小魚、甲殻類など
肉類  ヒレ、ササミ、赤身など
野菜類 スプラウトなど
豆類  大豆、高野豆腐、納豆など
酒類  飲料用、調理用

お気づきでしょうか?

プリン体の塊はいわゆるヘルシーフードのオンパレード

昨日の記事で書かせていただいたように、

プリン体は筋肉細胞に含まれ、体を作るために大事な物

そこから考えるとこうなります。

肉の赤身の部分は筋肉の塊。種類の問題ではなく部位が重要。
魚も筋肉の発達したよく泳ぐ魚は多い。カツオ、マグロ、イワシ等。
これから育つものは栄養を蓄えている。野菜や豆、魚卵、小魚等。

これがプリン体の基本ルール。

痛風を発症しないためには単純にプリン体の多い食材を避ければいい。

タンパク質をやめる、または菜食主義にシフトするという強硬手段も

あるでしょう。

ですが、極端な事をしては体に悪いに決まっていますね。

タンパク質を排除するのではなく、摂る量を気をつければいいのです

タンパク質も青魚の栄養も摂りつつ、無理なく美味しく節制したい。

それで、こんな考え方にしました。

  • 日本人は夕食をしっかり食べる習慣なので、ケア食は夕食だけに。
  • 肉や魚は多い日でも100グラムまで。
  • 肉の部位はできるだけ脂肪の多いバラ肉やロース、鶏皮などにする。
  • 特にプリン体の多い魚卵、甲殻類、小魚は避け、使ってもほんの少量。
  • 肉魚だけでなく豆類もメイン食材と考える。
  • アルコールは特別な日以外、原則飲まない。

ここで、特記事項。

嬉しいお知らせ。
  • プリン体はほぼすべての食材に含まれていますが、例外がありました。
    鶏卵と蒟蒻。特に鶏卵はタンパク質だというのになぜかゼロ
    お助け食品です。そして魚卵にも例外がありまして
    カズノコは少なめだそうです。
  • 牛乳はプリン体の排出を助けてくれる成分を含んでいます
悲しいお知らせ。
  • 調味料の恐怖。旨味=プリン体
    出汁、スープの素、ソース、醤油、オイスターソース、味噌、酒、酢、味醂…。
    材料を思い浮かべてください。これらはそれらが濃縮したエキスです。出汁や調味料すべてに食材と同等に注意が必要。
    スープも出汁も自分で元の材料からとったほうが安全。
  • サプリメントプリン体が桁違いの量になっているものがあります。

最後に一つ。プリン体が水に溶けるということを書いておきます。

つまり、一度茹でれば水に溶けだして減ってくれます。

例えば豆腐を食べる時、冷奴をやめて湯豆腐か一度茹でてから冷やして

食べると減ります。同じ豆腐でも高野豆腐は水分が抜けているので

旨味が凝縮してグラム当たりのプリン体は増えています。

どの食材でも、この仕組みは共通です。

肉や魚も茹でれば減るので、症状が出ている時はトンカツでさえ下茹で

してから肉に衣をつけて作っていました。

そこまでしなくても、肉も魚も焼くより煮物にして、煮汁を捨てれば

プリン体の摂取量は減らせます。

ただし、煮汁に市販の出汁やスープの素を入れるのは厳禁です。

肉や魚も干すと凝縮されます。

生ベーコンや魚の干物などはプリン体が増えていますので要注意です。

 

これらを踏まえて我が家の日々の通風ケア料理は作られています。

今の状態に整うまでは本当に苦労しましたから、同じお悩みの方々に

このブログの通風ケア対策料理が少しでも参考になれば幸いです。